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2018年01月05日 フィンランド通信

フィンランド通信VOL2「独立記念日記事」

12月6日はフィンランドの独立記念日です。

特に今年は独立100周年を迎える大きな節目の 年ということで、年間を通して様々なイベントが行われてきました。ムーミン、サンタクロー ス、教育などで有名なフィンランドですが、実はまだまだ若い国なんですね。

Suomi 100 / Leena Koskela

写真 Suomi 100 / Leena Koskela

長い間スウェーデンとロシアの支配下にあったフィンランドが、独立を宣言したのは1917年。 その後も平和と安定を手にするまでには、30年近く続く戦いを乗り越える必要がありました。

そのためフィンランドの独立記念日はお祝いムード一色というよりは、多くの犠牲を払って 独立のために戦った祖先に思いをはせ、感謝の気持ちを捧げるといった側面が強く感じられます。

Juha Metso

写真 Juha Metso

独立記念日の定番といえば、各地で演奏されるフィンランディアと大統領官邸の晩餐会。フィンランディアはフィンランドが世界に誇る作曲家シベリウスの交響詩で、愛国の象徴であり、その合唱部分のフィンランド賛歌は第二の国歌として親しまれています。

 

また夜に行われる大統領官邸での晩餐会には、独立のために戦った退役軍人、各国の外交官、 政治家の他に、その年に大きな功績を上げた人たちが招待されます。今年は1900人に招待状が送られ、これからの未来を担う若者も多く招待されました。

晩餐会の様子は生放送で中継されるのですが、そのメインは大統領夫妻が招待客一人一人を出迎え握手するというもの。その様子が延々と2時間近く続きます!しかしこれが年間の視聴率1位を取るほど多くの国民に見られているんだとか。また女性招待客のドレスも注目され、投票によりベストドレッ サー賞が選ばれます。今年は妊娠中の大統領夫人のドレスが、身体を締め付けないながらもエレガントで称賛を集めていました。

招待客への握手が終わると、大統領は退役軍人のためのゲストルームを訪れ言葉を交わします。今年も冬戦争、継続戦争、ラップランド戦争の全てを経験された100歳の3名を含め、存命の退役軍人が招待されました。当時前線で戦う兵士の士気を上げるため、フィンランドの女性は名前も知らない兵士へと手紙を送ったそうです。明日をも知れない日々の中で、手紙のやり取りをしている時だけは日常を感じられたと、90代の退役軍人がインタビューに答えていました。そして手紙をやり取りするうちに愛が芽生えて二人は結婚されたとか!現在奥様は施設に入られ別々に暮らしているそうですが、今でも手紙を交換しているんですかの問いには、「今は電話の方が便利だよ。」と茶目っ気たっぷりに答えておられました。

写真 Katri Lehtola

写真Katri Lehtola

私自身は、この記念すべき100周年の当日はトゥルク市での記念行事に参加してきました。

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まずはトゥルクフィルハーモニー管弦楽団による独立記念日コンサート。コンサートの前にはケーキとコーヒーが振舞われ、スーツやドレス、民族衣装などで着飾った市民が独立記念日を祝います。

一曲目はもちろんフィンランディア!毎年この曲を聴くたびに、100年前のフィンランド人の独立への強い思いが伝わってきます。最後は全員でオーケストラに合わせて国歌を斉唱します。我が家では毎年このコンサートに参加するのが、独立記念日の定番です。

フィンランドの国旗をモチーフにしたケーキ

フィンランドの国旗をモチーフにしたケーキ

広場でコンサートに聴き入る人々

広場でコンサートに聴き入る人々

また今年はフィンランド100周年を記念した芸術家たちによる光のショーが、一年を通して主要都市で開催されてきました。メインでもある独立記念日当日は、トゥルク城が舞台です。

トゥルク城の外壁と庭園がフィンランドの湖を象徴するブルーにライトアップされ、パフォーマンスが行われました。暗闇の中でトゥルク城をバックに浮かび上がる光の芸術は、とても幻想的で美しかったです。予想を超える2万人の来場者で、普段は静かなトゥルクの街も大賑わいでした。

お城に向かう人々

お城に向かう人々

フィンランドの自然をイメージした正面のライトアップ

フィンランドの自然をイメージした正面のライトアップ

幻想的な青い光に包まれるトゥルク城

幻想的な青い光に包まれるトゥルク城

この日はバスにもフィンランド国旗が

この日はバスにもフィンランド国旗が

フィンランドはこの100年で先進国として男女平等、教育、デザインと様々な分野で世界に対しその存在を示してきました。

移民が増え多民族国家へと変化の時を迎えようとしているフィンランド。今後この国がどの様な道を歩んでいくのか、とても興味深いです。

写真Suvi-Tuuli Kankaanpaa

写真Suvi-Tuuli Kankaanpaa

 

最後に、今年行われた中高生による「独立」をテーマにした詩のコンテストでの優勝作品の 一節をご紹介します。

 

貴方のおかげで私は自由でいることを許され、
独立しており、
目を開いて未来を見ることができ、
生き、感じ、愛し、 大人になり、
フィンランド人の魂を持って成長することができる。
ありがとう。貴方を誇りに思います。
          (Topias Vehvilainen 16歳)

 

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中村 美華
フィンランド在住。FJプラスワン副代表。
“日本とフィンランドのビジネスを繋ぐ” をコンセプトにフィンランド製品の輸出、プロジェクトや 視察等の企画・コーディネート、通訳などを行っています。
お問い合わせ info@fjplusone.com

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[最終更新日]2018.01.05

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